過去事例では以下のアダプタで必要な環境変数が DataSpiderServer のプロセスに読み込まれていないことに起因して、スクリプトや接続テストでエラーが発生していました。
アダプタ名:ERP Adapter for SAP Advanced
エラー:java.lang.NoClassDefFoundError: Could not initialize class jp.co.scsk.ds.dp.modules.adapter.sap.JCoDestinationProvider
環境変数:LD_LIBRARY_PATH
アダプタ名:HULFTアダプタ
エラー:com.appresso.ds.dp.share.adapter.hulft.HulftRuntimeExecutionException: exit code 15
環境変数:HULEXEP
いずれの事例も Linux の UNIT定義(systemd) で DataSpiderServer を自動起動していて、必要な環境変数の設定は OS の「~/.profile」で定義していましたが、OS 側の仕様で自動起動時には読み込まれないため、環境変数の設定が DataSpiderServer に反映されていませんでした。
EnvironmentFile の設定を行って環境変数を読み込ませることで事象は解消しています。
なお、自動起動時の環境変数の適用方法は、OS 側の仕様に依存するため、詳細は OS 側のドキュメントなどからご確認ください。
DataSpiderServer のプロセスが読み込んだ環境変数は以下の手順で確認いただけます。
- DataSpider Studio のコントロールパネルの[DataSpiderServeの設定]を選択します。
- [全般]タブを選択し、[システムプロパティ]ボタンを押下します。
- 必要な環境変数が設定されていることを確認してください。
例:lax.nl.env.LD_LIBRARY_PATH、lax.nl.env.HULEXEP