Studio ログイン時には Studio から DataSpiderServerへのRMI 通信を行っておりますが、RMI 通信に失敗すると、「ログインに失敗しました。」とメッセージが表示されます。
このため、下記についてご確認いただけますでしょか。
- 別クライアントによる接続確認
別クライアント(Studio for Web や CLI Console)で 事象発生環境からDataSpiderServer へ接続可能かご確認ください。
接続可能な場合、本事象は RMI 通信による問題となりますので、下記 2 ~ 4 をご確認ください。
なお、別クライアントからも接続不可の場合は、サポートにお問い合わせください。
- 接続情報の設定
DataSpiderServer 側の端末にIPアドレスが複数存在する場合、また、ファイアウォールやセキュリティソフトなどでポートを制限している場合は、DataSpiderServer 側の下記設定ファイルにて、Studio 側から接続可能なIPアドレス(またはホスト名)やポート番号を設定することで接続可能となるかご確認ください。
なお、接続可能な値であるかは下記3に記載している方法にてご確認ください。
$DATASPIDER_HOME/server/conf/system.properties
java.rmi.server.hostname
ds.rmi.port
※設定変更後は DataSpiderServer の再起動を行ってください。
設定ファイルの詳細については下記ヘルプをご参照ください。
- [プロパティリファレンス] - [サーバのプロパティファイル] - [system.properties]
また、上記設定の詳細については、「DSS42_InstallGuide」の下記項目に
記載されておりますので、そちらをご確認いただければと存じます。
- 20.4.2. DataSpiderServer に DataSpider Studio が接続できない (2)
- 20.4.3. DataSpiderServer に DataSpider Studio が接続できない (3)
- クライアント側からサーバ側への疎通確認
2 に記載されている設定ファイルにて、既に IPアドレス(またはホスト名)やポート番号を設定している場合は、Studio 側の端末から、以下のコマンドを実行し、DataSpiderServer 側の端末へ疎通可能であるかご確認ください。
telnet <DataSpiderServer 側で設定した java.rmi.server.hostname の値> <DataSpiderServer 側で設定した ds.rmi.port の値>
正常に通信できない場合、Connection refused などの通信エラーが発生します。
正常に通信できる場合は、画面には何も表示されません。
この場合、Ctrl+] 押下にて telnet を終了してください。
なお、お使いの環境で telnet が使用できない場合には、IP アドレス(またはホスト名)、ポート番号を指定して疎通確認できるツールにてご確認をお願いいたします。
- 接続情報の再設定
上記 3 で通信エラーが発生した場合は、セキュリティソフトやファイアウォールでの通信制限、NAT やポートフォワーディングなどのネットワーク環境についてご確認いただき、Studio 側の端末から接続可能なIP アドレス(またはホスト名)とポート番号を、2 に記載している設定ファイルに再度設定することで、接続可能となるかご確認ください。
■補足
IPアドレス(またはホスト名)の設定を変更された場合は、
あわせて下記FAQについてもご確認ください。
■HTTP 通信と RMI 通信について
DataSpiderServer と DataSpider Studio 間では、HTTP 通信と RMI 通信の 2種類の通信を行っております。
モジュール同期を HTTP 通信で行い、ログイン以降は RMI 通信を行っています。
また、HTTP 通信の際に、RMI 通信の準備が行われます。
- HTTP 通信
DataSpider Studio は起動時に$DATASPIDER_HOME/client/conf/boot.properties の「server.host」と「server.port」 に設定した値を使用してDataSpiderServer に対して、HTTP 通信を行います。
- RMI 通信の準備①
上記接続に成功した場合は、RMI 通信の準備として、Studio 側は、クライアントがインストールされている端末のIP アドレスとポート番号を取得して、RMI 通信用の接続情報として、DataSpiderServer 側に渡します。
$DATASPIDER_HOME/client/conf/system.properties にて、「java.rmi.server.hostname」と「ds.rmi.port」を設定している場合には、その値を渡します。また、モジュールの同期が必要な場合は、このタイミングで実施します。
- RMI 通信の準備②
DataSpiderServer 側でも同様に、サーバがインストールされている端末の
IP アドレスとポート番号を取得して、RMI 通信用の接続情報として、Studio 側に渡します。
$DATASPIDER_HOME/server/conf/system.properties にて、「java.rmi.server.hostname」と「ds.rmi.port」を設定している場合には、その値を渡します。
上記動作が完了後は HTTP 通信は使用しません。
- ログイン時の RMI 通信
Studio ログイン時には DataSpiderServer 側から渡された RMI 通信用の接続情報を使用して、Studio から DataSpiderServer に対して RMI 通信を行います。
なお、DataSpiderServer から渡された IP アドレスやポート番号でStudio が RMI 通信を実施出来ない場合、ログイン時に RMI 通信のエラーが発生いたします。
- ログイン以降のRMI 通信
ログイン以降の一部の動作では、DataSpiderServer から Studio に対してRMI 通信を行います。
(例:デザイナでデバッグ実行時の実行ログ、実行履歴の表示など)
このため、DataSpiderServer からの RMI 通信に失敗した場合は、Studio へのログイン自体は成功しますが、下記 FAQ の事象が発生いたします。