Access の「顧客情報DB」テーブルからデータを抽出して、CSVファイルに出力する処理を行います。
■使用するアイコン
- テーブル読み取り処理(Access)
- CSVファイル書き込み処理
■実行イメージ
■スクリプト完成イメージ
データを読み込むためには、グローバルリソースの設定が必要となります。
以降では、Accessに接続するための事前準備、グローバルリソースの設定手順をご説明、最後にスクリプトの作成方法をご紹介いたします。
Accessに接続する前に、事前準備が必要となります。
2.1 ODBCの設定を行う
ODBC Data Sources(32-bit)を起動します。
起動後、[システム DSN]タブを開き、「追加」をクリックします。
別ウィンドウが出現するので、データソースを選択します。
今回は、「Microsoft Access Driver(*.mdb)」を選択
データソース設定後、セットアップ画面が出てきます。
[データソース名]に任意の名前を入力後、[データベース]の「選択」をクリックし、[mdbファイル]を選択します。
[mdbファイル]は左に表示され、右側でフォルダの選択を行います。
※製品に同梱されている、[RL_Reference_SampleProjectFiles]の「Sample」にSample.mdbファイルがございます。
「OK」をクリックした後、「詳細設定」を開きます。
「既定の認証」にログイン名とパスワード名を入力。
※ここで設定した、ログイン名とパスワードをグローバルリソースの設定を行う際に使用します。
2.2 JDBC Proxy Server を起動する
Access アダプタやグローバルリソースに設定するためには、JDBC Proxy Server を ODBC データソースと同じOS にインストールする必要がございます。
※JDBC Proxy Server のインストール時については、製品に同梱されている、「DataSpider JDBC Proxy Serverインストールガイド」に記載されております。
インストール後、JDBC Proxy Server の起動することで、事前準備が完了となります。
3.1 新しいグローバルリソースの作成
[コントロールパネル] の [グローバルリソースの設定] を開き、「新しいグローバルリソースの作成」からグローバルリソースを作成します。
※作成されているグローバルリソースがある場合は、一覧が表示されます
3.2 使用するデータベースの選択(今回はAccess)
Access のグローバルリソースを作成する手順
① [データベース]タブを開く
② [Access] を選択
③ 接続する Access のバージョンを選択します※今回はODBC2013 を使用
④ 選択後、[次へ]をクリックして接続の設定を行います※③のバージョンをダブルクリックでも進みます
3. 3 接続するための設定を行う
バージョンを選択すると「接続の設定」画面が開かれます。
ここに接続に必要な設定を入力します。
① [接続名] 任意の名前を入力
② [Proxyサーバ] JDBC Proxy Server のホスト名もしくはIPアドレスを設定します
※例: localhost 127.0.0.1
③ [Proxyポート番号] JDBC Proxy Server のポート番号を入力
※デフォルトは、4412となっております。基本的に変更する必要はございません
④ [ODBCデータソース名] ODBCで設定したソース名を入力
⑤ [ユーザ名] ODBCの「詳細オプションの設定」で入力した[ログイン名]を入力
⑥ [パスワード] ODBCの「詳細オプションの設定」で入力した[パスワード]を入力
⑦ [接続テスト] 設定後、接続に問題がないか確認ができます
3.4 接続テスト
設定後、[接続テスト]を行い成功したら、「OK」をクリックしグローバルリソースを保存します。
以上で、グローバルリソースの設定が完了しました。
以降から、スクリプトの作成手順をご紹介いたします。
4.1 新規プロジェクト作成
新規プロジェクトを作成し、スクリプト「Access テーブル読み取り」を新規に作成します。
4.2 読み込むテーブルの選択
「テーブル読み取り」アイコンをキャンバスにドラック&ドロップし、読み取りたいテーブルを選択します。
※今回は、「顧客情報DB」を読み取ります
テーブル読み取り - 「デザイナ」→「ツールパレット」→「データベース」→「Access」→「テーブル読み取り」
[テーブル名]から読み取りたいテーブルを選択します。
[テーブルブラウザの起動] からテーブルの内容やテーブルの型などの確認が可能です。
「CSVファイル書き込み」アイコンで、指定したCSVファイルにテーブルの内容を書き込みます。
CSVファイル書き込み - 「デザイナ」→「ツールパレット」→「ファイル」→「CSV」-「CSVファイル書き込み」
[ファイル]から、保存したいCSVファイルを選択します。
※新規でCSVを作成したい場合は、「(新規のCSVファイル名).csv」と記載することで、新規でCSVファイルを作成することができます。
【確認】
2つのアイコンをフローで繋いで、「デバック実行」を行いスクリプト実行に成功し、CSVファイルに書き出しされていることを確認できたら成功です。
■出力結果
※「CSVファイル書き込み」処理の[プレビュー]で確認した画面
■参考情報
環境設定
Access アダプタを使用するためには、「JDBC Proxy Server」が必要となります。
そのインストールする際の注意事項が記載されております。
※インストール時の設定などがPDFドキュメントの「DataSpider JDBC Proxy Server インストールガイド」に記載されております。
・[データベース]-[Access]-[環境設定]
稼働環境
Access のサポートしているバージョンなどの記載がございます。
DataSpider Servista のバージョンによって 「Access」 のサポートしているバージョンが異なるため、使用する前にサポートされているバージョンなのかご確認をお願いします。
・[データベース]-[Access]-[稼働環境]
グローバルリソースのプロパティ
Access のグローバルリソースで設定する項目の詳細などが記載されております。
・[データベース]-[Access]-[グローバルリソースのプロパティ]
テーブル読み取り処理
テーブルに格納されているデータを読み取ります。
・[データベース]-[Access]-[テーブル読み取り処理]
CSVファイル書き込み処理
入力データをCSV(Comma Separated Value)形式、TSV(Tab Separated Value)形式などのファイルに書き込みます。
・[ファイル]-[CSV]-[CSVファイル書き込み処理]
DSS42_JDBCProxyServer_InstallGuide
製品インストーラと同梱されております、[JDBCProxyServer]ディレクトリ内に、「Access」アダプタを使用する際に必要な「JDBC Proxy Server」のインストール手順が記載されております。
「Access」アダプタを使用する際は、「JDBC Proxy Server」のインストールをお願いいたします。
※「JDBC Proxy Server」が必要なのは、「Access」アダプタだけではありません