エラーが発生していればエラーメッセージの内容から原因の調査を進めてください。
※エラーメッセージから原因調査を進める方法は、FAQ No.23602 をご参照ください。
エラーが発生していない場合や、エラーメッセージから原因の調査を進められない場合には、設定を変更しながら処理を再度実行して、原因に関わる設定の切り分けを進めてください。
原則としてある設定を変更した際に、それまで発生していた問題が解消したり、発生していなかった問題が発生した場合には、その設定が問題の原因に関連しています。過去事例で実施していた方法を以下にご案内いたします。
また、以下の内容を元に原因調査を実施し、環境や接続先には問題が無く、製品が原因となっていた場合には、お手数をおかけして申し訳ありませんが、お問い合わせやコメントをお願いいたします。
1. エラーメッセージからの切り分け
発生しているエラーから発生原因に関連していると思われる設定を推定します。
たとえば、memory(メモリ)関連のエラーメッセージの場合には、メモリが不足していないか確認したり、ネットワークに関連のエラーメッセージの場合には、ネットワーク環境の設定を確認します。
2. 問題の発生前後で変更した設定からの切り分け
ある時期から問題が発生し始めた場合には、その時期の前後で変更した設定を確認します。たとえば以下のような設定があります。
OSの変更やファイアウォール、セキュリティソフトについて、
設定を変更していたか確認します
問題が発生したときに接続していたデータベースやアプリケーションについて、設定を変更していたか確認します
DataSpider Servista のグローバルリソースやコンポーネントについて設定を変更していたか確認します
該当する設定があった場合、問題が発生する前の設定に戻して問題が解消することを確認できれば、その設定によって問題が発生していることがわかります。
3. 問題の発生前後で変化したデータからの切り分け
ある時期から問題が発生し始めた場合には、その時期の前後で連携対象にしているデータの内容や量に変更があったか確認します。
たとえば、問題が発生し始めた時期から、連携対象のデータ件数が増加しているか、それまでになかったデータ(特殊な文字を含むデータなど)が連携対象になったということがあったかを確認します。
データの件数や内容に変化があった場合には、問題発生前のデータを使用して問題が解消することが確認できれば、その設定によって問題が発生していることがわかります。
4. リソースの使用状況からの切り分け
問題が発生していた時期に、CPU 使用率の上昇や空きメモリの不足が発生していたか確認します。
たとえば、CPU、メモリやディスクなど、システムのリソースが不足している場合、 処理速度の低下や、リソース不足による処理の異常終了が発生することがあります。
リソースを確保することで問題が解消される場合には、リソースの不足によって、問題が発生していることがわかります。
5. 問題が発生したときの処理の順序からの切り分け
問題が発生したときに実行していた処理の順番から、関係している設定を確認します。
たとえば、HTTP トリガーに HTTP のリクエストを送信してから、レスポンスの受信までに時間がかかっている場合には、以下のように処理の順を追って、問題が発生していたか確認することで何が原因になっていたかを切り分けることができます。
- HTTP トリガーがリクエストを正常に受け取れているのか
- HTTP トリガーからスクリプトが正常に起動されているか
- 起動されたスクリプトのうち特定の処理で時間がかかっていないか
- スクリプトが終了してから HTTP トリガーのレスポンスまでの間で時間がかかっていないか
6. 別の処理方法を使用した切り分け
ある問題が DataSpider Servista の処理により発生しているかは、他の手段を使用しても同様のエラーが発生する確認することで切り分けることができます。たとえば、以下のような方法があります。
JDBC ドライバを使用して接続するデータベース系のアダプタの場合、専用アダプタと汎用の JDBC アダプタの双方で確認して、専用アダプタのみで問題が発生する場合、専用アダプタだけにある処理が原因になります。
他の FTP クライアントを使用した際に、FTP アダプタで発生していた問題が解消する場合には、FTP アダプタの処理が原因になります。