セキュリティソフトが以下の二つを制限している場合、稼働時にエラーが発生します。
- DataSpiderServer が使用しているポートの通信
- DataSpiderServer が使用しているディレクトリへのアクセス
エラーが発生している場合は、以下の対処方法をお試しください。
■対処方法
- DataSpiderServer が使用しているポートの通信許可
DataSpiderServer が使用しているポートの通信を許可するよう設定してください。以下の二種類があります。
(1) DataSpiderServer(サーバ)とDataSpider Studio(クライアント)間で使用しているポート
DataSpiderは、サーバ、クライアント間で以下の2通りの通信をしています。設定のご確認をお願いします。
[コントロールパネル]-[DataSpiderServerの情報]の[ポート]タブで使用しているポートを確認することができます。
- ログインした後に各種機能を使用するときの RMI 通信
【設定ファイル】
$DATASPIDER_HOME/server/conf/system.properties
$DATASPIDER_HOME/client/conf/system.properties
【設定キー】
#java.rmi.server.hostname=host
#ds.rmi.port=portNumber
※上記で指定したホスト名、ポートで送受信します。設定されていない場合、ポートをランダムで指定しますので、特定のポート以外の通信を遮断する場合には、必ず上記を設定してください。
※クライアントからサーバへの通信は、server側で指定したポートに向かって送信します。
※サーバからクライアントへの通信は、client側で指定したポートに向かって送信します。
(2) DataSpiderで接続している、他アプリケーション(RDB、notesなど)が使用しているポート
詳細は、接続先のアプリケーションの設定をご確認ください。
- DataSpiderServer が使用しているディレクトリへのアクセス
DataSpiderServer は稼働する際にさまざまなファイルを参照、更新します。このため、セキュリティソフトが以下のディレクトリを監視対象とし、アクセスを制限している場合、エラーやレスポンス低下が発生することがあります。
- DataSpiderServer のインストールディレクトリ
- DataSpiderServer のシステムディレクトリ
- DataSpiderServer のスクリプトで読み込みや書き込むファイル
特に、DataSpiderServer のインストールディレクトリに対して、新規ディレクトリの作成を制限している場合、ログファイルを出力できないため、サービスが起動しない状態となることがありますのでご注意ください。
※ログファイルは以下のディレクトリに作成されます
$DATASPIDER_HOME/server/logs/