[転送ブロック長]および[転送ブロック数]の最適値は、お使いのHULFTのバージョンにより異なります。
また、HULFTでは基本的に[転送ブロック長]x[転送ブロック数]の積算値を「転送単位」として処理を行います※。
このため[転送ブロック長]、[転送ブロック数]個別の最適値の考慮は不要です。
積算値のみを考慮して設定を行ってください。
※Mainframe版のHULFTのみ、転送単位が積算値ではなく「ブロック長」単位となりますので、以降の設定時には読み替えてください。
■HULFT8以降の最適値
HULFT8以降では転送設定の自動最適化機能が実装されております。
このため、両設定値ともに「0」にすれば、理論的に最適な転送単位を算出して動作いたします。
この場合、一般的な有線LAN環境であれば「64240」を転送単位として採用します。
なお、環境によっては設定変更により速度改善する可能性もございます。
必要に応じて「■チューニングのポイント」を元に設定変更を行ってください。
■HULFT7の最適値
MTUおよびMSSを元に最適値を算出する必要があります。詳細については「■チューニングのポイント」を参照ください。
■チューニングのポイント
TCP/IPのパケットサイズ(MTU、MSS)に応じた設定が必要となります。
また、パケット単位でデータが分割されて送信されるため、分割に対する考慮が必要となります。
■チューニングの手順
手順1:MTU、MSSの確認
お使いのネットワーク環境のMTU※1及びMSS※2をネットワーク管理者にご確認ください。
一般的な有線LANであればMTUが1500バイト、MSSが1460(MTU - 40)バイトとなります。
※1:MTU TCP/IPパケット全体の最大サイズ
※2:MSS TCP/IPパケットのデータ部の最大サイズ。MTUからヘッダサイズを引いた値。
手順2: 理論上の最適値の確認、計算
HULFTは「転送単位」ごとにデータの送信を行います。
転送単位が大きい方が、一度に送信できるサイズが大きくなるため、速度改善に効果が見込めます。
また、転送単位>MSSの場合、複数のパケットにデータが分割されて送信されますが、
転送単位がMSSで割り切れない場合、中途半端なデータが残存し転送効率が落ちる可能性があります。
このため、転送単位をMSSで割った際に余りが出ない値を設定してください。
●設定例(一般的な有線LAN環境での最適値)
転送ブロック長x転送ブロック数の最大値が「65520」となるため、以下が最適値となります。
MTU:1500バイト
MSS:1460バイト
転送単位: 64240 (1460バイト x 44分割)
手順3:速度計測
環境によってはパケットの分割の数を減らすことで、リソースの負荷が低くなり速度が向上する可能性があります。
ご使用の環境でチューニングを行う場合、分割数をより少なくした場合の速度を計測していただくとも有効となります。