上記のエラーは、HULFT が相手ホストとの通信確立後、TCP/IPレベルでRSTフラグが立ったパケットを受信した場合に発生します。RSTフラグが立ったパケットを受信すると通信が切断されます。
完了コード"731"は「ソケットの送信処理に失敗しました。ソケットが切断された可能性があります。」の意味です。
ファイル転送の向き(配信、集信)は関係なく、ソケットが切断されるタイミング次第で完了コードが変わります。
ソケットにデータを書き込む際の切断検知であれば"731"が出力されます。
完了コード"731"が出力された場合、詳細コードにはOSから受け取ったエラーコード(※)がそのまま出力されます。
※HULFTはWinSock APIでOSにTCP/IP接続の依頼をしていますので、WinSockのエラーコードをご確認ください。
詳細コード "10054" は、上記のとおり、WindowsOSから受け取ったエラーコードをそのまま出力したもので、「既存の接続はリモート ホストに強制的に切断されました。」を意味します。
対処としては、以下の点を確認してください。
- 対向先のHULFTもしくは送信要求コマンドが強制停止していないか
- 対向先のHULFTもしくは送信要求コマンドで無通信タイムアウトが発生していないか
- 対向先を示す[詳細ホスト情報]-[集信ポートNo.]や[要求受付ポートNo.]が、対向先側の[システム動作環境設定]-[集信ポートNo.]や[要求受付ポートNo.]と一致するか
└ex. Windows版同士のHOST-AとHOST-Bの双方向で配信を行っている環境で、対向先を示す [詳細ホスト情報]の[集信ポートNo.]に[要求受付ポートNo.]の設定を誤って登録し、要求受付ポートに対して配信しようとして本エラーが出力されたケースがありました。
HOST-AからHOST-Bへの配信:
"E333001 受け取り確認電文の受信に失敗しました。 (エラーコード ==732 ,10054)"
HOST-BからHOST-Aへの配信:
"E204029 要求受付へ不正なプロトコルで接続されました。"
- 経路上のネットワーク機器、例えばルータやファイアウォール等で、通信断が発生していないか(※1)
- 経路上のネットワーク機器、例えばルータやファイアウォール等で、ポートのフィルタリングを行っていないか(※1 ※2)
※1 対向先HULFTもしくは送信要求コマンド側でもソケット通信に関するエラーが出力されている場合、通信経路上で問題が発生している可能性が高いです。
※2 HULFTで通信をする上でFirewallに必要な設定については、以下のFAQをご確認ください。