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  • No : 27070
  • 公開日時 : 2016/12/21 00:00
  • 更新日時 : 2026/03/16 18:15
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HULFT活用事例 ~クラスタ環境におけるHULFTのご利用にあたって~

今回は、クラスタ環境におけるHULFTについてご紹介します。

非クラスタ環境であっても、Server(Enterprise)グレードであれば、HULFTクラスタ対応機能を使用することができ、運用に役立てることができます。

例えば通常、システム動作環境設定を変更した場合、設定内容を反映するために再起動が必要となりますが、クラスタ対応機能の1つである「システム動作環境設定再設定コマンド」を使用することにより、システム動作環境設定の変更を再起動せずに設定を反映することがことができます。    
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回答

【 目次 】
【1】クラスタリングとは
【2】HULFTクラスタ対応機能とは
【3】クラスタ環境への導入時のポイント


 

【1】クラスタリングとは

クラスタリングとは、2台以上のコンピュータ(サーバ)を1台のように見せる仮想化技術のことです。この技術を使用すると、大量の処理を複数サーバに分割し全体の処理時間を短縮でき、1つのサーバで障害が発生しても、他のサーバが代替して業務を継続できます。
 
 

【2】HULFTクラスタ対応機能とは

Server(Enterprise)グレードの機能の1つであるHULFTクラスタ対応機能についてご紹介します。
当機能をクラスタ環境で使用することによりHULFTをクラスタソフトウェア上で動作させることによって、単一サーバでの運用と比較して障害発生時の業務停止時間を短縮できます。

また、HULFTクラスタ対応機能を使用しない場合と操作性が変わらないため、使用方法を変えることなくHULFTの機能を利用できます。
これにより、高可用性を求めるシステム構成への移行を実現できます。

なお、HULFTクラスタ対応機能は、High Availability型(HAクラスタ)のフェールオーバー型クラスタ環境においてHULFTを動作させることを目的としています。

クラスタ対応のHULFTの稼働形態例
図1:クラスタ対応のHULFTの稼働形態例

■HULFTクラスタ対応機能の概要
クラスタ対応のHULFTには以下のような機能があります。
 

  1. 耐障害性(管理情報および履歴の耐障害強化機能)
障害性機能を追加した管理情報ファイルおよび履歴ファイルがあります。
  1. 起動のしくみ(起動同期機能)
  • クラスタソフトウェア側でデーモンが正常に起動し、常駐を開始できたことを確認できます。
    (UNIX/Linux版HULFT固有機能)
  • 自動起動するように指定したプロセスが正常に起動したことを確認してからHULFTサービスが開始されます。
    (Windows版HULFT固有機能)
  1. 監視のしくみ(生存確認機能)※UNIX/Linux版HULFT固有機能
動作可能な状態のプロセスが確実に生存していることがわかります。
  1. 停止のしくみ(終了同期機能)※UNIX/Linux版HULFT固有機能
監視対象プロセスと同期をとってHULFTを停止できます。
  1. 強制終了
処理の終了を待たずに、デーモンおよびプロセスを直ちに強制終了させます。
  1. フェールオーバー後の自動再配信
 データ転送中に異常が発生した場合、フェールオーバー後に、フェールオーバー後自動再配信(配信側)、およびフェールオーバー後自動再配信(集信側)ができます。

フェールオーバー後の自動再配信Windows版HULFT例(配信側)
図2: フェールオーバー後の自動再配信Windows版HULFT例(配信側)

フェールオーバー後の自動再配信Windows版HULFT例(集信側)
図3: フェールオーバー後の自動再配信Windows版HULFT例(集信側)
  1. システム動作環境設定の動的反映(システム動作環境設定の問い合わせ機能および再設定機能)
※UNIX/Linux版固有機能
HULFTのデーモンおよびプロセスを停止せずに、設定値を変更できます。

なお、再設定できない項目もありますので、詳細は下記マニュアルをご覧ください。

【マニュアル】
「HULFT8 UNIX/Linux クラスタ対応マニュアル」
 4.4.1 問い合わせおよび再設定可能項目
 
 

 

【3】クラスタ環境への導入時のポイント


■Windows版HULFTのインストール先

  • インストール先フォルダはローカルのディスクを指定してください。
  • 環境設定ファイル格納フォルダ(HULPATH)はクラスタシステムを構成する各ノードで同一のフォルダ(共有ディスクまたはミラーディスク)を指定してください。


■UNIX/Linux版HULFTのインストール先

  • HULFTの実行モジュール格納ディレクトリ(HULEXEP)には、それぞれのノードのローカルディスクを指定してください。このとき、両ノードでHULEXEPの指定ディレクトリは、同一である必要があります。
  • 環境設定ファイル格納ディレクトリ(HULPATH)には共有ディスクまたはミラーディスク上のディレクトリを指定してください。
 
■インストール時に選択した環境による差異(UNIX/Linux版HULFT)
 
インストール時に「クラスタ環境」を選択した場合と「非クラスタ環境」を選択した場合とでは以下のような差異があります。
 
【クラスタ環境】
HULPATHを運用系、待機系でHULPATHを共有する構成となりますので、管理情報や履歴などを同期する必要がありません。
HULFTクラスタ対応機能である、フェールオーバー後の自動再配信機能が使用可能です。
 
【非クラスタ環境】
運用系、待機系それぞれが独立したHULFTとして構成されますので、クラスタ構成として運用を行うには管理情報などを手動で同期する必要があります。
フェールオーバー後の自動再配信機能は使用できません。
 
 
 
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