※本FAQには汎用的な移行手順を分かりやすく補足した動画を用意しております。
汎用的な手順
UNIX 系 OS 間同士かつ、同一リビジョン以上の HULFT 環境に対して適用可能な引き継ぎ方法です。通常はこちらの手順を採用してください。
管理情報パラメータファイル生成コマンド (utligen) と管理情報バッチ登録コマンド (utliupdt) を使用することで管理情報を引き継ぐことができます。手順は以下のとおりです。
- 旧環境の HULFT のインストールディレクトリ以下の etc をバックアップ
- 旧環境の HULFT で、 utligen コマンドを使用してパラメータファイルを作成(※1)
- 新環境に HULFT をインストール
- 新環境に 2. で作成したパラメータファイルをコピー
- utliupdt コマンドを使用して各管理情報を登録(※2) (※3)
- 移行後の環境確認
※1
HULFTを停止する必要はありません。詳細は、FAQの106を参照してください。
※2
utliupdt実行時は、集配信を行っていないときにしてください。詳細は、FAQのNo244を参照してください。
※3
旧環境と新環境で[システム動作環境設定]-[転送コードセット](Ver.7以下の場合は[漢字コード種])が違う場合、パラメータファイル内のマルチバイト文字が文字化けして登録される可能性があります。
このため、パラメータファイル内にマルチバイト文字が存在する場合は、utliupdt実行前に該当のマルチバイト文字を新環境の[転送コードセット]と同じ文字コードで記述しなおしてください。
コマンドの詳細に関しては、オペレーション・マニュアルを確認してください。
以下の情報については utligen 、 utliupdt コマンドにて移行できないため、移行元のファイルを元に編集作成もしくは新たに登録する必要があります。
- システム動作環境設定ファイル
- 要求受付定義ファイル
- CSV 環境設定ファイル
- 管理画面セキュリティファイル
- EBCDIC ユーザコードテーブルファイル
- 外字テーブル展開ファイル
また、 UNIX 系 OS から Windows への引き継ぎなど、アーキテクチャの異なる OS への設定の引き継ぎはできませんのでご注意ください。
例外的な手順
以下の条件をすべて満たす場合のみ適用可能な引き継ぎ方法です。
- HULFT のバージョン、レベル、リビジョン、マイナーリビジョンまで完全に同一
- OS 種別やバージョンが基本的に同一
以下の手順で設定を引き継ぐことができます。
- 旧環境の HULFT のインストールディレクトリ以下の etc をバックアップ
- 新環境に HULFT をインストール
- 1. のバックアップを新環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc に上書きコピー
なお、 HULFT のバージョン、リビジョンが違う場合の移行方法は、技術文書「別マシンへのバージョンアップ作業手順書」「別マシンへのレベルアップ/リビジョンアップ作業手順書」をご確認ください。
本FAQの移行手順は、移行元、移行先が別のライセンスでも実施可能です。
※端末によって動画をご覧いただけない場合があります。