■仕様説明
以下のヘルプに記載されているように、メモリのクリーンアップは、ガベージコレクションを実行することで不要になったメモリ上のオブジェクトをクリーンアップし、DataSpiderServer が使用するメモリの空き領域を確保します。
上記より、使用済みかつ解放前のヒープ領域は解放されますが、実行中のスクリプトで使用しているデータなど、使用中や使用予定のヒープ領域は解放されません。
また、DataSpiderServer では JavaVM のガベージコレクション(GC)を制御しておらず、JavaVM が必要と判断した場合に GC が実行されます。
このため、[メモリクリーンアップ要求] は JavaVM に GC の実行要求を行うのみで、実際の GC のタイミングは JavaVM が任意のタイミングで行います。
■想定される原因
ヒープメモリの使用率が下がらない原因としては以下のものが想定されます。
1.JavaVM として使用予定がある処理が終了していないため解放されない
2.OutOfMemoryError の発生などにより、JavaVM が GC そのものを実行できない状態に陥っている
3.何らかの問題により DataSpider がメモリリークしている
■対応策
1 の場合
トリガーが多数有効となっているために多数のスクリプトが実行中もしくは実行されていた、または、処理対象のデータの件数が多いスクリプトが実行中もしくは実行されていた状況かをご確認ください。
上記状況であった場合は、スクリプト実行完了後にメモリ使用量が低下するかご確認ください。
なお、スクリプト実行時に使用したメモリは 60 秒間は解放されません。
2 および 3 の場合
server.log、server.error.log に下記エラーが出力されているかご確認ください。
・OutOfMemoryError: Java heap space
・OutOfMemoryError: GC Overhead limit exceeded
・OutOfMemoryError: Requested array size exceeds VM limit
上記エラーが出力されていた場合は、メモリを解放するため、DataSpiderServer(連携サーバ)の再起動を実施してください。
なお、再起動実施後にも事象が再発する場合は、DataSpiderServer.lax にてヒープメモリの拡張をご検討ください。
DataSpiderServer.lax の詳細は下記ヘルプをご確認ください。
【DataSpider Cloud をご利用のお客様について】
▼再起動について
下記ヘルプに記載がございますように、連携サーバの再起動はフロント画面から可能です。
▼ヒープメモリの拡張について
DataSpider Cloud ではお客様にてヒープメモリの拡張はできません。
グレードアップもしくはスケールアップオプションをご購入ください。
オプションなどの購入につきましては販売パートナー様もしくは弊社担当営業までご相談ください。