■「Failed to check target file」について
上記メッセージは、ファイルトリガーで監視対象ファイルのチェックに失敗した場合に出力されます。
本エラーはファイルトリガーのスレッド上での例外であり、その後も DataSpiderServer の処理は継続します。
■ファイルトリガーについて
ファイルトリガーのファイル監視では、監視ファイルにワイルドカードを指定した場合、それにマッチしたファイルのリストを取得します。
取得したリストをファイル数分ループし、ファイルのメタ情報を取得し、その後、前回取得したファイルリストと比較して、今回取得したリストのみに存在するファイルを新規作成と見なし、ファイルトリガーが発火します。
監視対象ファイルのイベントを検知するタイミングは、対象のファイルが存在する OS のファイルシステムが、ファイルの新規作成・更新・削除を検知する仕様に依存します。
そのため、監視ファイル更新中に OS のファイルシステムが更新したと検知しなければ、ファイルトリガーが起動することはございません。
■想定される原因
監視対象ファイルのリストを取得できずに本事象が発生していることが想定されます。
弊社過去事例では、ファイルトリガーに設定している監視対象ファイルが、以下の条件のいずれかに該当する場合に、「Failed to check target file.」が出力されていました。
・DataSpider のトリガー実行ユーザが監視ファイルに対してアクセス権限がない
・親ディレクトリが存在しない
・親ディレクトリがファイルである
・親ディレクトリの存在するはずのファイルシステム障害時(ネットワークドライブ切断中など)
■確認依頼事項
1.監視ファイルへのアクセス権限の確認
DataSpider のエクスプローラ上から参照可能である監視ファイルに対し、DataSpider のトリガー実行ユーザがアクセス権限をもっているかご確認ください。
アクセス権限がない場合には、アクセス権限の変更をお願いいたします。
2.マウント設定の確認
監視対象のファイルが存在するディレクトリ、もしくは監視対象としているディレクトリ自体にマウント設定を行っている場合は、マウント設定が正しく行われているかご確認をお願いいたします。
マウント設定の詳細は下記 DataSpider ヘルプをご参照ください。
3.ファイルパスの確認
監視対象ファイルのファイルパスが正しく設定されているかご確認ください。
ファイルパスが誤っている場合は修正してください。
4.ファイルトリガー再作成
上記 1.2.3.にて事象が改善されない場合は、ファイルトリガーを再作成することによって事象が解消するかご確認をお願いいたします。