はじめに
インストールを正常に行うためには、以下の条件が満たされている必要があります。
- 処理に必要なメモリが確保できること
- 処理に必要なディスクの空き容量が確保できること
- セキュリティソフトにより、プロセスや展開するファイルに関する制限が付与されていないこと
過去事例では、上記を満たさない場合にインストールが失敗した例がありました。
詳細は以下をご参照ください。
インストールを実行すると、下記にインストールログが出力されます。
DataSpider_Servista_x.x_インストール_MM_dd_YYYY_hh_mm_ss.log
(x.x:インストールバージョンが入ります)
上記をご確認いただき、エラーメッセージの有無をご確認ください。
- 「OutOfMemoryError」が出力されている場合
JVM のヒープ領域のメモリ不足の可能性があります。
以下についてご確認ください。
- インストール先のメモリ領域
インストールガイドの推奨最小構成として メモリの容量は以下を指定しています。不足している場合は、容量を増やしてください。
- Windows x64 版/Linux x64 版:2GB以上
- Windows x86 版/Linux x86 版:512MB 以上
- メモリの上限
WindowsサーバOS やLinux 環境へインストールする場合、Java プロセスが使用できるメモリに上限が設定されている場合があります。プロセスごとに使用できるメモリ制限を設けていないかをご確認ください。
- ウイルス対策ソフトの影響
ウイルス対策ソフトを導入されている場合、Javaプログラムの起動により、ウイルス対策ソフトが瞬間的にメモリを大量に消費している可能性があります。インストーラを起動する際に、一時的にウイルス対策ソフトを停止してから実施してください。
- テンポラリファイル数
インストーラは、インストール時に、 java.io.tmpdir で指定しているディレクトリのファイル情報を取得しています。
java.io.tmpdir で指定しているディレクトリに既に多数のファイルが存在している場合、このファイル情報の取得により、メモリ不足エラーが発生することがあります。
インストールログより java.io.tmpdir が示すフォルダのファイル数をご確認ください。ファイル数が多い場合、テンポラリファイルを削除するなどし、ファイル数を減らしてください。
※過去事例では約100万ファイルが存在していました。
- 「Java(TM) Platform SE binary は動作を停止しました。」が出力されている場合
監視ソフトウェアが影響を及ぼしていた可能性があります。
以下についてご確認ください。
- 監視ソフトウェアの停止
過去事例では操作ログを取得するソフトウェアを導入しており、インストールに使用したユーザがログ取得対象ユーザーに設定されておりました。一時的に監視ソフトウェアを停止する、もしくはログ取得の対象外ユーザ使用して実施してください。
- その他のエラーもしくはエラーが出力されていない場合
詳細な状況を把握して調査を行います。次項「調査に必要な情報」をご参照いただき、DEBUG モードのログを取得してご送付ください。
(1)DEBUG ログ
DEBUG モードでインストーラを起動するため、CTRL キーを押下したまま、インストーラを実行してください。
インストール画面とは別に、コンソールが表示され詳細が出力されます。その出力内容を、テキストファイルなどに貼り付けてご提供ください。
(2)環境情報
インストール先の環境情報をご教示ください。
※OS情報、メモリ使用状況など