■原因
ご質問のエラーは、DataSpiderServer が、JDBC Proxy Server への接続に失敗した場合に発生します。
過去事例では、以下のような原因で発生していました。
(1) JDBC Proxy Server への接続障害
JDBC Proxy Server が停止していた、または、JDBC Proxy Server の設定情報で通信ができなかった。
(2) DataSpiderServer の再起動の未実施
JDBC Proxy Server だけを再起動し、DataSpiderServer を再起動していなかった。
この場合、DataSpiderServer が保持している接続情報が古いままとなり、エラーになることがあります。
(3) モジュールの不整合
DataSpiderServer と JDBC Proxy Server のバージョンに不整合が発生していた。
この場合、モジュールの不整合によりエラーになります。
■対処方法
(1) JDBC Proxy Server の稼働状況やネットワーク設定の確認
事象発生時に JDBC Proxy Server か稼働していたことをご確認いただき停止していた場合には、起動してください。
また、グローバルリソースで設定している「Proxyサーバ」、「Proxyポート番号」の値を使用して、DataSpiderServer をインストールしたサーバから、JDBC Proxy Server をインストールしたサーバにアクセス可能かご確認ください。
接続できない場合には、設定内容や、ネットワーク環境の設定を変更してください。
※アクセス可能かを確認する手段としては、telnet などのツールがあります。
※詳細に関しては「参考情報」をご確認ください。
なお、現状の JDBC Proxy Server の設定では NIC を指定する方法がないため、複数の NIC が設定されている場合には、1つの NIC のみを有効にするか、 IPアドレスがひとつだけ設定されているサーバに JDBC Proxy Server をインストールしてください。
(2) DataSpiderServer の再起動
JDBC Proxy Server を再起動された場合、その後で、DataSpiderServer を再起動しているか確認してください。
再起動されていない場合や再起動しているか不明な場合には、DataSpiderServer を再起動して事象が解消するか確認してください。
(3) モジュールのバージョンの一致
DataSpiderServer と JDBC Proxy Server を同じバージョンのモジュールでインストールされていたか、ご確認ください。
また、DataSpiderServer にパッチやサービスパックを適用されていて、そのパッチやサービスパックがJDBC Proxy Server のモジュールを含む場合は、JDBC Proxy Server にもパッチまたはサービスパックを適用しているかご確認ください。
経緯が確認できない場合には、現在の DataSpiderServer のバージョンに合わせて JDBC Proxy Server を再インストールしていただくか、JDBC Proxy Server 用のパッチまたはサービスパックを再度適用してください。
上記にてエラーが解消されない場合は、「調査に必要な情報」を取得していただき、サポートセンターまでお問い合わせをお願いいたします。
■調査に必要な情報
1.事象発生時刻
事象が発生した時刻をご確認ください。また、その前後で変更された設定や実施された作業についてもご確認をお願いします。
2. 発生頻度や回避策の有無
運用への影響を確認するために、事象の発生頻度(毎日、毎月、など)や回避策の有無(サービスの「回復」で再起動している、など)についてご確認をお願いします。
3.ログファイル
事象が発生している DataSpiderServer の状態を確認させていただきたいため、下記のログをご送付ください。
$DATASPIDER_HOME/server/logs/server.log
$DATASPIDER_HOME/server/logs/server.log.N (N:整数)
$DATASPIDER_HOME/server/logs/server.error.log
$DATASPIDER_HOME/server/logs/${実行日付}/exec.log
また、該当時間帯に実行していた下記のログをご送付ください。
$DATASPIDER_HOME/server/logs/${実行日付}/execution/${実行ID}.xml
4.JDBC Proxy Server のログ
事象発生時の下記のログをご送付ください。
$JDBCPROXY_HOME/logs/jdbcproxy.log
また、事象発生時のタイムスタンプで出力されている下記のログがあれば、こちらもご送付ください。
$JDBCPROXY_HOME/logs/hs_err_pidNNNN.log (NNNN:整数)
5.OS 側のログ
事象発生時の OS のイベントログなどに、JDBC Proxy Server に関する出力がなかったかどうかご確認ください。出力されている場合には、そちらをテキストファイルにコピーしたものをご送付ください。
参考情報
・telnet の使用方法
以下のコマンドを実行することで、指定したポート番号で、指定したホストにアクセスできるか確認することができます。
telnet <ホスト名> <ポート番号>
正常に通信できない場合、Connection refused などの通信エラーが発生します。正常に通信できる場合は、画面には何も表示されません。この場合、Ctrl+] 押下にて telnet を終了してください。
なお、OS のインストール直後には Telnet はインストールされておらず、別途インストールする必要があります。詳細は以下の公開情報をご参照ください。
・Telnet クライアントの概要(外部サイト)
※Telnet はマイクロソフト社のツールとなりますので、使用方法の詳細でご不明点が ある場合には、開発元のマイクロソフト社までご確認をお願いいたします。