前提として、Windows から UNIX 系 OS への引き継ぎなど、アーキテクチャの異なる OS への設定の引き継ぎはできませんのでご注意ください。
異なる OS への設定引き継ぎ方法につきましては、FAQ No.346をご確認ください。
通常の手順
■Ver.8
以下の手順で設定を引き継ぐことができます。
- HULFT のバージョン、レベル、リビジョンが同一の場合
本手順は、移行元、移行先が同一ライセンス
(※1)間または別のライセンス間のどちらでも実施可能です。
- 旧環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc をバックアップ
- 新環境に HULFT をインストール
- [1.] のバックアップを新環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc に上書きコピー
- HULFT のバージョン、レベル、リビジョンのいずれかでも違う場合
本手順は、移行元、移行先それぞれ同一ライセンス
(※1)間で実施する必要があります。
< Ver.8 から Ver.8 への設定引き継ぎ >
< Ver.6 および Ver.7 から Ver.8 への設定引き継ぎ >
例) HULFTのレベル、リビジョンのいずれかでもが異なる場合 < Ver.8 から Ver.8 への設定引き継ぎ >
< 前提条件 >
旧環境では「C:\HULFT Family\hulft800」以下に bin および etc が格納されている。
< 手順例 >
- 旧環境の「C:\HULFT Family\hulft800」以下の bin および etc をバックアップ
- 新環境の「C:\HULFT Family\hulft8」に HULFT をインストール
- [1.]のバックアップを 新環境の「C:\migrate」以下に コピー
- 「C:\migrate\bin\hulft.ini」をテキストエディタで開き、以下のように変更して保存
HULPATH=C:\HULFT Family\hulft8\etc
- コマンドプロンプトにて「C:\HULFT Family\hulft8\bin」へと移動した上で以下のコマンドを実行
hulconv -hulexep C:\migrate\bin
■Ver.6 および Ver.7
以下の手順で設定を引き継ぐことができます。
- HULFT のバージョン、レベル、リビジョンが同一の場合
- 旧環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc をバックアップ
- 新環境に HULFT をインストール
- [1.] のバックアップを新環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc に上書きコピー
(異なるライセンス間の場合)
- 旧環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc をバックアップ
- 新環境に HULFT をインストール
- [1.] のバックアップから必要なファイルのみを選択して、新環境の HULFT に上書きコピー
バックアップから復元するファイルに関しては、マニュアルを確認してください。
「 HULFT Windows Ver.6 導入マニュアル」
付録3 バックアップから復元するファイル
「 HULFT7 Windows 導入マニュアル」
付録2 バックアップから復元するファイル
- HULFTのバージョン、レベル、リビジョンのいずれかでも異なる場合
本手順は、移行元、移行先それぞれ同一ライセンス
(※1)間で実施する必要があります。
- 旧環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc をバックアップ
- 新環境に HULFT をインストール
- [1.] のバックアップを新環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc 以外の任意のフォルダにコピー
- 各種管理情報コンバートコマンド (hulconv)を使用して、各管理情報をコンバート(※9)
コマンドの詳細に関しては、マニュアルを確認してください。
「HULFT Windows Ver.6 導入マニュアル」
8.3 手動での各種管理情報のコンバート
「HULFT7 Windows 導入マニュアル」
8.3 手動での各種管理情報のコンバート
コマンドを使用した手順
■Ver.8 および Ver.6、Ver.7 共通
- コマンドを使用した手順を利用する場合には、移行元および移行先のバージョン、ライセンスを意識する必要はありません。
- 上位バージョンから下位バージョンへの移行は行えません。
- 上位グレードから下位グレードへの移行は行えません。
管理情報パラメータファイル生成コマンド (utligen) と管理情報バッチ登録コマンド (utliupdt) を使用することで管理情報を引き継ぐことができます。手順は以下のとおりです。
- 旧環境の HULFT のインストールフォルダ以下の etc をバックアップ
- 旧環境の HULFT で、 utligen を使用してパラメータファイルを作成 (※2)
- 新環境に HULFT をインストール
- 新環境に [2.] で作成したパラメータファイルをコピー
- utliupdt コマンドを使用して各管理情報を登録 (※3) (※4)
- 移行後の環境確認 (※5)
コマンドの詳細に関しては、マニュアルを確認してください。
「HULFT8 Windows オペレーションマニュアル」
「 HULFT Windows Ver.6 オペレーション・マニュアル」
4.4.1 各管理情報の登録、変更
4.4.4 各管理情報のパラメータファイル生成
「 HULFT7 Windows オペレーション・マニュアル」
4.4.1 各管理情報の登録、変更
4.4.4 各管理情報のパラメータファイル生成
以下の管理情報については utligen 、 utliupdt コマンドにて移行できないため、移行元の情報を元に移行先で新たに管理情報を登録する必要があります。
- メール連携情報
HULFT8 for Windows Ver.8.4.0よりメール連携情報もutligen、utliupdtコマンドで移行できるようになりました。
以下の情報については utligen 、 utliupdt コマンドにて移行できないため、移行元のファイルを元に編集作成もしくは新たに登録する必要があります。
- システム動作環境設定ファイル (%HULPATH%\hulenv.cnf) (※6) (※7)
- 要求受付定義ファイル (%HULPATH%\service.dat)
- CSV 環境設定ファイル (%HULPATH%\hulcsv.inf)
- XML 環境設定ファイル (%HULPATH%\xml\ホスト名.フォーマット区分項目.フォーマットID項目.inf) (※8)
- EBCDIC ユーザコードテーブルファイル (%HULPATH%\user1.ucf ~ user3.ucf)
- 外字テーブル展開ファイル (%HULPATH%\gtf 以下のファイル)
- メール環境設定ファイル (%HULPATH%\mail\Sendmail.ini)
- パスワード管理ファイル (%HULPATH%\huladmin.dat)
Ver.6 で「 HULFT BB Server 」利用時には、以下の情報も対象となります。
(※9)
- ライセンス管理ファイル (%HULPATH%\hullicense.dat)
- メールボックス情報ファイル (mbhomedir\宛先ホスト名\hulmboxdb.dat 、mbhomedir\宛先ホスト名\hulmboxdb.idx)
同一ライセンスとは、下記条件のどちらかに該当するものを指します。
└ex. マシンリプレースに伴って、旧環境ではVer.8.2.0を利用していたが、
該当シリアル No. の製品を新環境では Ver.8.2.1 へとリビジョンアップする場合等
- バージョンアップ版として購入した製品に紐付くシリアル No. の製品
└ex. マシンリプレースに伴って、旧環境ではVer.6 を利用していたが
新環境では Ver.8 を利用したいため、 旧環境のシリアル No. の製品から
バージョンアップ版として Ver.8 を購入した場合等
※3
utliupdt実行時は、集配信を行っていないときにしてください。詳細は、FAQ No.244を参照してください。
※4
旧環境と新環境で[システム動作環境設定]-[転送コードセット](Ver.7以下の場合はShift-JIS固定)が違う場合、パラメータファイル内のマルチバイト文字が文字化けして登録される可能性があります。
このため、パラメータファイル内にマルチバイト文字が存在する場合は、utliupdt実行前に該当のマルチバイト文字を新環境の[転送コードセット]と同じ文字コードで記述しなおしてください。
※5
移行した情報を管理画面から確認する場合、 HULFT 管理画面の [検索最大件数] の初期値が「 100 」件となっているため、 100 件以上の管理情報が存在していても、 100 件しか登録されていないように見える可能性があります。
※6
HULPATH とは、 HULFT が集配信をするのに必要な管理情報を格納するパスのことです。
※7
システム動作環境設定ファイルに自ホスト名が設定されているとそのまま引き継がれます。
※8
Ver.8 には XML環境設定ファイルはありません。
※9
Ver.7 および Ver.8 には「 HULFT BB Server 」はありません。