【 目次 】
【1】製品概要
【2】製品の利用シーン、メリット
【3】よくあるお問合せ
【4】クラウド上にファイルを転送するための設定について
【1】製品概要
HULFTクラウドストレージオプションは、クラウドサービス上のオブジェクトストレージに直接ファイル転送を行うためのHULFTのオプション製品です。
従来の使い慣れたHULFTの設定作業や運用方法はそのままに、HULFTの連携先として「Amazon S3」、「Azure Blob Storage」、「Google Cloud Storage」へのファイル転送を実現します。
- オプションは各クラウドサービスごとにそれぞれ用意されておりますので、ご利用のクラウドサービスに合わせたオプションをご購入いただく必要があります。
【2】製品の利用シーン、メリット
HULFTをクラウド環境上で運用しているケースはもちろん、基幹系システムはオンプレミスで運用、情報系システムはクラウドで運用しているようなハイブリッド環境でも、オンプレミス側からクラウドストレージに直接ファイル転送が可能です。
HULFTクラウドストレージオプションをご利用いただくことで、以下のようなメリットがあります。
- 既存のHULFTネットワークからクラウドストレージに直接ファイル転送ができる
→異なるシステム間連携の運用を使い慣れた仕組みで共通化でき、前処理やエラー処理、履歴の管理等、既存のHULFT運用のままご利用いただけます。
- クラウドストレージへのデータ転送をスピーディに構築・運用できる
→クラウドストレージのファイルを転送するためのHULFTの設定は[配信管理情報]や[集信管理情報]の[ファイル名]をクラウドストレージに合わせて変えるだけ。
既存のHULFTの運用イメージのままでクラウドストレージとのデータ転送が実現できます。
- クラウドストレージへの転送に関連するプログラム開発・保守が不要
→既存のHULFTの運用イメージのままなので、プログラム開発・保守工数が不要です。
- オンメモリ中継だから、データの蓄積が発生せず、リソースの無駄遣いを排除できる
→クラウドストレージからダウンロード時(配信)、クラウドストレージへのアップロード時(集信)はいずれも配信/集信データをディスクに書き込まずにオンメモリで転送するため、ディスクリソースを消費しません。
Q1. クラウドストレージ上のファイルのダウンロードはできますか。
A1. 「Ver.8.5.0」からダウンロード機能が実装されております。「Ver.8.4.1」ではダウンロード機能は実装されておりません。
Q2. クラウドストレージオプションを導入する対向側HULFTのバージョンに制限はありますか。
A2. 基本的なHULFT通信における通信保証バージョンであれば、クラウドストレージオプションの利用に特化した制限はありません。
Q3. クラウドストレージとの転送ができるまでの流れを教えてください。
A3. 環境構築の流れは以下のとおりです。
- HULFTクラウドストレージオプションのインストール
- プロキシ認証やストレージへのアクセス認証のための環境変数の設定
- クラウド上のオブジェクトストレージ側のアクセス権限の設定
- HULFTの[配信管理情報]または[集信管理情報]の設定
Q4. クラウドストレージへの転送に関する注意事項を教えてください。
A4. 以下の点についてご注意ください。
■機能制限について
■一時ファイルの残存について
オブジェクトストレージにアップロードする際、オブジェクトストレージに一時格納データを作成しますが、オブジェクトストレージへのアップロードが中断された場合、この一時格納データが削除されず残存する場合があります。
詳細については以下のマニュアルをご参照ください。
■対応OSについて
【4】クラウド上にファイルを転送するための設定について
下記の各クラウドサービスごとに、画面キャプチャを交えた詳細な設定手順については
FAQNo.31355にまとめましたので、ご活用ください。
- Amazon S3
- Azure Blob Storage
- Google Cloud Storage