上記のエラーは、配信側のOSでのリソース不足やWindows OSの497日問題が原因で発生します。
完了コード"710"は「ソケットの生成、コネクトなど、ソケット関連の動作でエラーが発生した」ことを意味します。
完了コード"710"が出力された場合、詳細コードにはWindowsOSから受け取ったエラーコードがそのまま出力されます。
詳細コード"10055"は、「システムのバッファ領域が不足しているか、キューがいっぱいであるため、ソケット操作を実行できません。」を意味します。
考えられる原因および対処は以下のとおりです。
- 配信側のOSでリソース不足が発生している
Windowsからのエラーコードのメッセージどおり、配信側OSでのシステムのバッファ領域の不足や、キューがいっぱいであることが原因でエラーが発生していることが想定されます。
アプリケーションレベル(HULFT)では、WindowsOSから受け取ったエラーコード”10055”以外の手がかりがありません。
また、バッファ領域、キューのいずれが原因であったとしてもOSのリソース不足に起因します。
そのため、本ケースに該当する場合は、OSでエラーコード” 10055”が発生する原因をお客様自身で調査いただくか、またはOSベンダ様にご相談ください。
上記調査にあたり、アプリケーションの観点から必要となる情報がございましたら、お問合わせ窓口へご相談ください。
※当社と保守契約をご締結いただいている場合、当サイト[お客様マイページ]-[新規お問い合わせ登録へ]からもお問合わせ可能です。
- Windows OSの497日問題
下記のWindowsOSで発生する497日問題が原因でエラーが発生している可能性がございます。
• Windows Vista
• Windows 7
• Windows Server 2008
• Windows Server 2008 R2
HULFTの配信処理では、エフェメラルポート(ephemeral ports)を使用して集信側に接続しますが、497日問題では、TIME_WAIT状態になったポートが解放されず残留し続けます。
解放されず残留し続けることでOS上のポートが枯渇すると、HULFTがポートを使用できず該当のエラーが出力されます。
なお、497日問題の詳細につきましては、Microsoft社のホームページをご確認ください。